Z5IICとZ5IIの違いは?Z5IIユーザーが比べた結論「日本ではZ5IIを選ぶべき」理由

Z5IICとZ5II どっちを選ぶ?

2026年10月23日に、ニコンからファインダーのないフルサイズミラーレスZ5IICが発売されました。中身はZ5IIとほぼ同じで、ファインダーを省いて背を低くしたモデルです。「それならZ5IICでいいのでは?」と迷っている方も多いと思います。

私は2026年10月にZ5IIを買い、子どもや愛犬、テーマパークでの撮影に使っています。店頭ではZ5IICも触りました。この記事では、Z5IIを実際に使っている立場から、2台の違いと、どちらを選ぶべきかをまとめます。

※仕様はニコン公式の「主な仕様」、価格は2026年10月29日時点の情報です。

先に結論:日本で買うならZ5IIを選ぶべき

内容
Z5IIがおすすめほとんどの人。ファインダーで撮れる、モニターがきれい、カードが2枚入る。それでいて、日本では価格がほとんど変わらない
Z5IICもありこれまでスマホで撮ってきて、ファインダーをのぞいて撮る習慣がない人。小ささを最優先したい人

Z5IIを使っていて、ファインダーは手放せないと感じています。しかもZ5IICは、ファインダーのほかにも削られたところがあるのに、日本ではZ5IIとの価格差がほとんどありません。だから今は、Z5IIを選ぶのが正解だと考えています。


Z5IICとZ5IIの違い

ニコン公式の仕様(Z5IIC・Z5II)で比べた違いは次のとおりです。

Z5IICZ5II
ファインダーなしあり
(約369万ドット)
背面モニター3.2型
約104万ドット
3.2型
約210万ドット
カードスロットSD×1SD×2
サブセレクター
(AFポイントを動かすレバー)
なしあり
AF補助光なし
(仕様表に記載なし)
あり
高さ約80.5mm約100.5mm
重さ
(電池・カード込み)
約620g約700g
被写体検出10種類
(魚が増えた)
9種類
シーンモードありなし

Z5IICで増えたのは、魚の検出、シーンモード、動画の録画ランプ・ブリージング補正・フィルムグレイン・カメラ内のスローモーションなどです。一方で、ファインダー、モニターの細かさ、2枚目のカードスロット、サブセレクター、AF補助光がなくなっています。

見落としやすいのが背面モニターです。大きさは同じ3.2型ですが、細かさはZ5IIの約半分です。ファインダーがないぶんモニターだけで撮ることになるのに、そのモニターが粗くなっています。


ファインダーがないと困る場面

Z5IIで撮るとき、私はファインダーと背面モニターを、だいたい半々で使っています。そのうえで、ファインダーがあってよかったと感じるのは次の場面です。

晴れた屋外で、モニターが見づらいとき

日差しの強い屋外では、背面モニターが見づらくなる場面がやはりあります。ファインダーなら周りの光に関係なく見えるので、構図も明るさも確かめられます。

ピントをしっかり確かめたいとき

子どもの表情や犬の目にピントが来ているかを確かめたいときは、ファインダーをのぞいています。Z5IICは、そのモニターの細かさがZ5IIの約半分なので、ピントの確認はさらに難しくなると思います。

動いているものを撮るとき

走り回る子どもや犬のように動くものは、ファインダーのほうがずっと撮りやすいです。子どもの運動会でも、ファインダーで撮ることが多かったです。


80g軽く、2cm低いのは効くか

Z5IICは、Z5IIより約80g軽く、ファインダーがないぶん高さが約2cm低くなっています。幅と奥行きは同じなので、小さくなったのは高さだけです。

Z5IIは、正直に言うと重いカメラです。それでも撮っているときに気にならないのは、グリップがしっかりしているからです。店頭ではニコンのZfも検討しましたが、Zfは重さのわりにグリップが浅く、実際に持つと撮りづらいと感じました。カメラは、重さよりもしっかり握れるかどうかで撮りやすさが変わります。

Z5IICも、Z5IIと同じように大きめのグリップがあります。撮るときの重さはグリップで気にならなくなるので、80g軽いことよりも、ファインダーがあることのほうが私には大事でした。カバンから出し入れしやすい、上が平らな形が好きな人には魅力があると思います。


価格:日本ではZ5IIとほとんど変わらない

海外でのZ5IICの魅力は、価格です。アメリカでは、Z5IICは$1,399.95で、Z5IIより$450安いと紹介されています(PhotographyTalk)。これだけ差があれば、ファインダーがなくてもZ5IICを選ぶ理由になります。

ところが日本では、価格差がほとんどありません。2026年10月29日時点で比べると、次のとおりです。

Z5IICZ5II
ボディ238,700円235,000円
(258,500円からのセール)
24-50 レンズキット279,400円272,000円
(299,200円からのセール)

Z5IICは発売時の直販価格(デジカメWatch)、Z5IIはニコンダイレクトの販売価格です。Z5IIのセール中だったこともあり、ニコンダイレクトではZ5IIのほうが安い状態でした。通販サイトの実売価格では、Z5IICのほうが1万円ほど安いこともありましたが、それでもファインダーやカードスロットの差を考えると、Z5IIを選ぶほうが満足度は高いと思います。

Z5IIは今のうちに買っておきたい

ニコンは2026年6月に、Z50IIなどの国内価格を改定(値上げ)しています(デジカメWatch)。Z5IIの値上げは発表されていませんが、原材料費や物流費の高騰が理由なので、Z5IIもいずれ値上がりするのではと私は考えています。今の価格で買えるのは、正直ラッキーだと思います。

※価格は変わります。購入前に、最新の価格を確かめてください。

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Z5IICが向いている人

Z5IICが選択肢になるのは、こんな人です。

  • これまでスマホで撮ってきた人: ファインダーをのぞいて撮る習慣がなく、画面を見て撮るほうが自然な人。スマホと同じ感覚で、フルサイズの写りが手に入る
  • 小ささ・形を優先したい人: 上が平らで背が低いので、カバンから出し入れしやすい
  • 動画を中心に撮る人: 録画ランプやブリージング補正など、動画の機能が少し増えている
  • 水族館で魚を撮りたい人: 被写体検出に「魚」がある

店頭で両方を触った私は、Z5IICは選択肢に入りませんでした。ファインダーで撮ることに慣れている人なら、同じように感じると思います。逆に、スマホから初めて本格的なカメラに持ち替える人には、Z5IICの気軽さは合っていると思います。

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Z5IICで増えた機能

Z5IICは、Z5IIから削っただけのカメラではありません。スマホから持ち替える人や、動画を撮る人に向けた機能が足されています。

被写体検出に「魚」

Z5IIの9種類(人物・犬・猫・鳥・飛行機・車・バイク・自転車・列車)に、魚が加わって10種類になりました(ニコン公式)。水族館の水槽の中の魚にピントを合わせやすくするための機能で、使うときはメニューで被写体に「魚」を選びます。

シーンモード

ポートレート、風景、こどもスナップ、スポーツ、夜景、ペット、料理など、15種類のシーンモードがあります。撮りたい場面を選ぶだけで、カメラが設定を合わせてくれます。Z5IIにはありません。

動画まわり

  • 録画ランプ: 録画中はカメラ前面の赤いランプが点き、モニターにも赤い枠が出る。自撮りで撮っているときも、録画できているかがひと目でわかる
  • ブリージング補正: ピントを動かしたときに、画角が少し変わって見えるのをおさえる
  • カメラ内のスローモーション: 編集しなくても、カメラの中で4倍・5倍のスロー動画が作れる
  • フィルムグレイン: フィルム写真のような粒子を足せる(粒の大きさと強さを選べる)

どれも便利な機能ですが、写真を中心に撮る人にとっては、ファインダーやモニターの細かさと引き換えにするほどの差ではないと私は感じます。


レンズキットの違い:Z5IICは24-50だけ

Z5IICのレンズキットは、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3が付く1種類だけです(デジカメWatch)。Z5IIには、24-50に加えて、24-105と24-200のレンズキットもあります。

Z5IICZ5II
24-50 キットありあり
24-105 キットなしあり
24-200 キットなしあり

24-50は、たたむと薄くなる軽いレンズで、小さいZ5IICとの組み合わせはよく合っています。ただ、望遠側が50mmまでなので、運動会や、少し離れた子どもを撮るには足りません。

私はZ5IIを、24-105のレンズキットで買いました。店頭で見たとき、キットレンズとは思えないほどきれいな色と解像感で驚いたレンズです。テーマパークで1日撮ったときも、日中はこの1本で撮れました。パレードはどれも10m以内で、105mmで足りています(日が暮れてからは、明るい単焦点の40mm f/2に替えました)。1本で何でも撮りたいなら、24-105のキットを選べるのもZ5IIの強みです。

Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較 【2026年】Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較|24-105で1日撮ってわかったこと

同じくファインダーのない「ZR」との違い

ニコンには、Z5IICのほかにもファインダーのないフルサイズのZマウント機「ZR」があります。高さはどちらも約80.5mmですが、性格はまったく違います(ZRの仕様・デジカメWatch)。

Z5IICZR
シャッターメカシャッターあり電子シャッターのみ
背面モニター3.2型
約104万ドット
4.0型
約307万ドット
記録メディアSDCFexpress Type B
+microSD
奥行き約72mm
(大きめのグリップ)
約49mm
重さ
(電池・カード込み)
約620g約630g

ZRは、大きくきれいなモニターと、RED社と共同開発した動画の記録形式を持つ、動画を撮るためのカメラです。Z5IICは、しっかりしたグリップとメカシャッターを持ち、写真も動画も気軽に撮りたい人向けです。写真を撮るなら、ZRよりZ5IICのほうが向いています。


同じところ:写りやAFは変わらない

センサー(有効2,450万画素)と画像処理エンジン(EXPEED 7)、AFの点数、ボディ内手ブレ補正、連写の速さ、電池(EN-EL15c)、マイク・ヘッドホン端子は同じです。撮れる写真の画質やAFの速さは、どちらを選んでも変わりません。

Z5IIで撮ってみてわかった写りやAFの良さは、こちらのレビューにまとめています。

Z5IIレビュー X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント 【2026年】Z5IIレビュー|X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント(作例あり)

レンズの選び方

Z5IIもZ5IICも、同じニコンのZマウントです。あとから足すレンズは、どちらのボディでも同じように考えられます。

Z5IIのおすすめレンズ10選 「気軽な1本」と「描写の1本」で組み合わせる 【2026年】Z5IIのおすすめレンズ10選|「気軽な1本」と「描写の1本」で組み合わせる

ソニーのα7C IIと迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。

Z5IICとα7C IIどっち?EVFを捨てられるかで決まる違いと割り切りポイント

よくある質問

Z5IICの発売日は?

2026年10月23日に発売されました。カラーはブラックとシルバーの2色です。

Z5IICの重さは?

バッテリーとメモリーカードを含めて約620g、本体だけなら約538gです。Z5IIより約80g軽くなっています。

Z5IICとZ5IIで、写りは違う?

同じセンサー(有効2,450万画素)と画像処理エンジン(EXPEED 7)なので、撮れる写真の画質は同じです。

バッテリーは同じ? 何枚撮れる?

どちらもEN-EL15cを使います。撮影可能コマ数は、モニターで撮った場合どちらも約390コマです(CIPA規格、パワーセーブON)。予備のバッテリーはZ5IIと共通で使えます。

Z5IICにあとからファインダーを付けられる?

ニコン公式の仕様やアクセサリーの案内では、Z5IICに付けられる外付けのファインダーは見つかりませんでした。ファインダーで撮りたい人は、はじめからZ5IIを選んでください。


まとめ

  • Z5IICは、Z5IIからファインダーを省いたモデル。ほかにモニターの細かさ、2枚目のカードスロット、サブセレクター、AF補助光もなくなった
  • 写りとAFは同じ。Z5IICは約80g軽く、高さが約2cm低い
  • ファインダーは、晴れた屋外・ピントの確認・動くものを撮るときに手放せない
  • 海外では価格差が大きいが、日本ではほとんど変わらない。今はZ5IIを選ぶべき
  • スマホから初めて本格的なカメラに持ち替える人には、Z5IICもあり

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