【2026年】Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較|24-105で1日撮ってわかったこと

Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較

ニコンのフルサイズミラーレス「Z5II」を買うとき、最初に迷うのがレンズキット選びです。国内では、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3、NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの3つのキットがあり、撮れる範囲も重さも大きく違います。

筆者は2026年10月にZ5IIの24-105レンズキットを購入し、テーマパークで朝から夜まで1日使いました。この記事では、3つのキットをスペックで比べたうえで、24-105を実際に使ってわかったこと(AF、望遠の足り具合、暗い場所での限界、バッテリー)を、カメラに記録された撮影データの数字と一緒に紹介します。

※テーマパークの利用規約で、パーク内で撮影した写真の商用利用が禁止されているため、作例写真は載せていません。代わりに、撮影データ(焦点距離・シャッター速度・ISO感度)で撮影の状況をお伝えします。価格は変動が大きいため、本文には記載していません。

先に結論:3つのレンズキットはこう選ぶ

こんな人にレンズキット(レンズの重さ)
軽さ最優先。普段の散歩やスナップが中心Z5II 24-50 レンズキット
約195g
旅行やお出かけ、料理や小物の寄りまでバランスよくZ5II 24-105 レンズキット
約350g
1本で遠くの被写体まで撮りたいZ5II 24-200 レンズキット
約570g

迷ったら、筆者が選んだ24-105がおすすめです。105mmまで届くので、10m先くらいの人物までなら1本で撮れて、レンズは約350gと軽め。料理や小物にぐっと寄れるのも、ほかの2本にない強みです。ただし望遠側が暗いので、夜や室内用に明るい単焦点を1本足すのが前提になります。

そもそもZ5IIにするか、ほかのフルサイズと迷っている段階の方は、こちらの比較記事も参考にしてください。

EOS R8 Mark II・α7C II・Z5 IIを比較|初めてのフルサイズはどれ?用途別の結論

3つのレンズキットをスペックで比較

3つのキットの違いを一覧にしました。重さはメーカー公表値で、「ボディと合わせた重さ」はZ5II(約700g・バッテリーとメモリーカードを含む)に付けたときの合計です。

24-50 キット24-105 キット24-200 キット
レンズNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
開放F値F4-6.3F4-7.1F4-6.3
レンズの重さ約195g約350g約570g
ボディと
合わせた重さ
約895g約1,050g約1,270g
最短撮影距離0.35m0.2m(広角端)0.5m(広角端)
最大撮影倍率0.17倍0.5倍(70-105mm)−
レンズ内
手ブレ補正
なしなしあり(5.0段)

Z5II自体にボディ内手ブレ補正があるので、レンズ内手ブレ補正のない24-50と24-105でも手ブレは抑えられます。


シーン別:どのレンズキットを選ぶ?

よく撮る場面から選ぶと、迷いにくくなります。

よく撮る場面おすすめのキットと理由
毎日の散歩・街のスナップ24-50
約195gで持ち出しやすい。50mmまでで足りる
家族の日常・室内24-105 + 明るい単焦点
寄れる24-105で日常を、暗い室内は単焦点で
旅行・テーマパーク24-105
10m先くらいまで1本で撮れて、1日持ち歩ける重さ
幼稚園・保育園の行事24-105(+明るい単焦点)
距離が近い会場なら105mmで届く
小学校の運動会・広い会場24-200
20m以上離れるなら200mmが欲しい
料理・花・小物24-105
最大0.5倍まで寄れるのは3本の中で24-105だけ
夜景・夜のイベントどれでも + 明るい単焦点
3本とも暗いズームなので、夜は単焦点が主役

レンズキット選びの3つの軸

軸①:望遠はどこまで必要か

いちばん大きな違いは、どこまで遠くを大きく写せるかです。目安として、被写体までの距離(m)を10倍した焦点距離があれば、人物の全身を画面の半分くらいの大きさで写せます。10m先なら約100mm、20m先なら約200mmです。

筆者がテーマパークで撮ったパレードは、どれも10m以内の距離で、105mmで足りました。一方、広い校庭での運動会や、遠くのステージを撮るなら200mmが欲しくなります。運動会で必要な焦点距離は、こちらの記事で詳しく解説しています。

運動会におすすめのカメラ・レンズ|幼稚園と小学校で必要な焦点距離は違う!予算別ベストを指名

軸②:ボディと合わせた重さ

Z5IIのボディは約700gで、フルサイズとしては標準的な重さです。レンズを付けた合計は、24-50で約895g、24-105で約1,050g、24-200で約1,270gになります。24-105と24-200の差は約220gで、1日持ち歩くとはっきり違いを感じる重さです。

軸③:暗い場所での明るさ

3本とも、望遠側にズームするほど暗くなる(F値が大きくなる)レンズです。なかでも24-105は、望遠端がF7.1と3本の中でいちばん暗くなります。夕方や室内では、シャッター速度を保つために感度(ISO)が上がりやすい点は知っておきましょう。


24-105レンズキットで1日撮ってわかったこと

ここからは、実際にZ5IIの24-105レンズキットを持って、テーマパークで朝9時台から夜20時台まで撮影した体験です。撮影はA(絞り優先)モードが中心です。

持ち歩き:バッグから出して撮るなら、疲れはなかった

カメラはバックパック型のカメラバッグに入れておき、撮りたい場面で取り出すスタイルにしました。夜用の単焦点もバッグの中です。ボディとレンズで約1,050gありますが、首から下げっぱなしにしなかったこともあり、1日歩いても疲れは気になりませんでした。

AF:人物認識のオートで、ピントを外さなかった

AFは被写体検出を人物、エリアをオートにして撮りましたが、ピントを外したと感じる場面はありませんでした。動きのあるパレードでも、狙った人物にきちんと合ってくれます。

望遠:10m以内のパレードなら105mmで足りた

パレードの撮影では、ほとんどを望遠端の105mmで撮りました。どれも10m以内の距離で、105mmで十分な大きさに写せました。もっと遠い被写体なら200mmくらいあると便利そうですが、そのときはZ5IIのDXクロップで約157mm相当まで伸ばす手もあります(後述)。

暗い場所:105mm側のF7.1は、日中のショーでもISO 5000まで上がった

晴れた昼の屋外では、ISO 500のまま1/400〜1/6400秒で撮れていて、明るさにはまったく困りません。ところが、日中でも少し暗いショーの会場では、105mm・F7.1・1/250秒でISO 5000まで上がっていました。

望遠側がF7.1のレンズは、明るい屋外なら問題ありませんが、薄暗い場所では一気に感度が上がります。ここが24-105の割り切りポイントです。

夜:40mm f/2に付け替えて、感度を抑えて撮れた

日が暮れてからは、明るい単焦点のNIKKOR Z 40mm f/2に付け替えました。ライトアップされた夜のパレードは、F2・1/100〜1/320秒・ISO 500〜1100で撮れています。同じ明るさの場面を24-105の望遠側(F7.1)で撮ると、F2より約3.7段暗くなるので、計算上はISO 1万を超えてしまいます。

照明の少ない暗いエリアでは、40mm f/2でもISO 16000(筆者が設定した上限)まで上がり、シャッター速度は1/40〜1/80秒まで落ちました。それでも、ノイズ除去をかけずに仕上げて、筆者は気になりませんでした。

なお筆者は、感度の自動制御で使う低速限界(これより遅くしないシャッター速度)を、昼・夜・屋内で分けて設定し、場面に合わせて切り替えています。夜のパレードは1/100秒くらいにしておくと、動きを止めつつ感度も上がりすぎず、扱いやすく感じました。

バッテリー:約250枚と動画約30分で、残り約70%

1日で写真を約250枚、動画を約30分撮って、バッテリーは約70%残っていました。この使い方なら、予備バッテリーを持ち歩く必要はなさそうです。

富士フイルム X-T4から乗り換えて感じたこと

筆者はそれまで富士フイルムのX-T4を使っていました。Z5IIに替えて感じたのは、操作のしやすさと、しっかり握れるグリップ、そしてRAW現像での粘り(編集耐性)です。現像はLightroomで、ニコンの「スタンダード」のプロファイルを使っていますが、色の出方に不満はありません。


NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1の作例

テーマパークの写真は載せられないので、別の日に八ヶ岳のリゾート施設(リゾナーレ八ヶ岳)と自宅で撮った写真を載せます。どれもZ5II+NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1で撮影し、Lightroomでニコンの「スタンダード」をもとに仕上げています。

円柱形の建物を見上げた写真。広角24mmで空まで入っている
24mm・F4・1/3200秒・ISO 500

広角端の24mm。見上げるような建物も、空まで入れて1枚に収まります。

暗いトンネルを額縁にして、カボチャが並ぶ明るい通りを撮った写真
48mm・F5・1/800秒・ISO 500

標準域の48mm。トンネルを額縁にして、明るい通りを切り取りました。

色とりどりのカボチャに寄って撮った写真
48mm・F5・1/1600秒・ISO 500

カボチャに寄って撮影。オレンジや黄色、白の色の違いも素直に出ています。

ジャック・オー・ランタンの置物を望遠で撮り、背景をぼかした写真
105mm・F7.1・1/400秒・ISO 500

望遠端の105mm。F7.1でも、被写体と背景が離れていれば、背景はしっかりぼけます。

ツタの絡まる建物の一部を望遠で切り取った写真
105mm・F7.1・1/2000秒・ISO 500

建物の一部を望遠で切り取り。離れた場所から、気になった部分だけを狙えます。

夜の室内でソファに座るトイプードルを撮った写真
105mm・F7.1・1/100秒・ISO 7200

夜の室内で愛犬を105mmで。F7.1のためISO 7200まで上がりましたが、毛並みの質感は残っています。とはいえ暗い室内では、明るい単焦点のほうが余裕があります。


3つのレンズキットの特徴と割り切りポイント

Z5II 24-50 レンズキット:軽さ最優先の人に

NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は、約195gの小さな沈胴式のズームです。ボディと合わせても約895gで、3つのキットの中で圧倒的に軽く、毎日持ち歩くカメラにしたい人に向いています。

  • カメラを毎日持ち歩きたい
  • 街歩きや散歩のスナップが中心
  • まずはできるだけ手頃にフルサイズを始めたい

割り切りポイント: 望遠側は50mmまでなので、少し離れた人を大きく写すのは苦手です。最大撮影倍率も0.17倍で、料理や小物に寄るのも得意ではありません。

  • メリット: 約195gと軽く、ボディと合わせても約895g / 3つのキットの中でいちばん手頃
  • デメリット: 50mmまでで望遠が足りない場面が多い / 寄れない

Z5II 24-105 レンズキット:旅行・お出かけのバランス派に(筆者の選択)

NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1は、2026年1月に発売された新しい標準ズームです。約350gで105mmまで届き、70-105mmでは最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影ができます。料理や花、小物にぐっと寄れるのは、ほかの2本にない強みです。防塵・防滴にも配慮した設計です。

  • 旅行やお出かけで、1本でほとんどの場面を撮りたい
  • 料理や花、小物など、寄った写真も撮りたい
  • 重さは抑えたいが、50mmでは物足りない

割り切りポイント: 望遠端がF7.1と暗いので、薄暗い場所では感度が上がります。夜や室内用に、明るい単焦点をもう1本持つのがおすすめです。

  • メリット: 105mmまで届いて約350g / 0.5倍まで寄れる / 防塵・防滴に配慮
  • デメリット: 望遠端F7.1で暗い場所に弱い / レンズ内手ブレ補正はない

Z5II 24-200 レンズキット:1本で遠くまで撮りたい人に

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、24mmの広角から200mmの望遠までをカバーする高倍率ズームです。レンズ内手ブレ補正(5.0段)も備え、旅行や運動会など、レンズ交換をしたくない場面で頼りになります。

  • 小学校の運動会など、遠くの被写体を撮る機会が多い
  • 旅先でレンズ交換をしたくない
  • 重さより、撮れる範囲の広さを優先したい

割り切りポイント: 約570gで、ボディと合わせると約1,270g。3つの中でいちばん重くなります。最短撮影距離は広角端で0.5mと、寄った写真は苦手です。

  • メリット: 200mmまで1本で撮れる / レンズ内手ブレ補正つき
  • デメリット: 約570gと重い / 寄れない

24-105と24-200で迷ったら

いちばん迷うのが、24-105と24-200の2択だと思います。次の3つで考えると、答えが出やすくなります。

  • 100mm以上を頻繁に使うか: 20m以上離れた被写体(広い校庭の運動会、遠くのステージ、野鳥など)を撮る機会が多いなら24-200。旅行や日常、10m以内の被写体が中心なら24-105で足ります
  • 約220gの差を許せるか: 24-200は24-105より約220g重く、ボディと合わせると約1,270gになります。首から下げて1日歩くなら、この差は小さくありません
  • 寄った写真を撮るか: 料理や花、子どもの手元など、寄った写真をよく撮るなら24-105(最大0.5倍)。24-200は最短撮影距離が広角端で0.5mと、寄るのは苦手です

筆者は「旅行やお出かけが中心で、遠くを撮る機会は年に数回」だったので、24-105を選びました。遠くを撮る機会が増えたら、そのときに望遠ズームを足せばよい、という考え方です。


2本目には明るい単焦点を:NIKKOR Z 40mm f/2

どのキットを選んでも、3本とも暗いズームです。夜や室内、背景をぼかしたい場面のために、2本目は明るい単焦点を足すのがおすすめです。

筆者が選んだのはNIKKOR Z 40mm f/2。約170gと軽く、24-105と合わせてもレンズ2本で約520gです。前述のとおり、夜のパレードもF2で感度を抑えて撮れました。最短撮影距離は0.29mで、テーブルフォトにも使えます。

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よくある質問

24-120mmのレンズキットはないの?

2026年10月時点で、国内のZ5IIのレンズキットは24-50・24-105・24-200の3種類です。F4通しで明るいNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを使いたい場合は、ボディ単体とレンズを別々に購入することになります。

24-105mmにレンズ内手ブレ補正がないけど大丈夫?

Z5IIにはボディ内手ブレ補正があるので、レンズ内手ブレ補正のないレンズでも手ブレは抑えられます。筆者もテーマパークで1日撮って、手ブレで困った場面はありませんでした。

望遠が足りないときは?

Z5IIには、画面の中央をAPS-C(DX)サイズで切り出して撮るDXクロップがあります。焦点距離は約1.5倍になり、24-105の105mmなら約157mm相当で撮れます。ただし画素数は計算上約1,000万画素に減るので、大きく引き伸ばす写真には向きません。

ボディ単体で買って、レンズを別に選ぶのはあり?

ありです。ただ、レンズキットはボディとレンズを別々に買うより割安になることが多いので、価格を比べてから決めましょう。キットのレンズで足りない部分は、明るい単焦点や望遠ズームを後から足していくのが、無駄の少ない揃え方です。


結論:迷ったら24-105。夜と室内は明るい単焦点で補う

  • 軽さ最優先なら: Z5II 24-50 レンズキット
  • 旅行やお出かけをバランスよく撮るなら: Z5II 24-105 レンズキット
  • 1本で遠くまで撮りたいなら: Z5II 24-200 レンズキット
  • 2本目は: NIKKOR Z 40mm f/2

筆者は24-105を選び、日中はズームの便利さ、夜は40mm f/2の明るさと使い分けて、1日を気持ちよく撮りきれました。自分がよく撮る被写体までの距離と、持ち歩ける重さを思い浮かべて、合うキットを選んでみてください。

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