カメラのSDカードは種類が多く、どれを買えばいいのか迷いますよね。結論から言うと、写真だけなら64GB程度で十分で、速度もそれほど速いものは要りません。動画も撮るなら128GB以上が安心で、FHD・4K・RAWのどれを撮るかで必要な速度が変わります。
私はサンディスクのExtreme PLUSとExtreme PROを使ってきましたが、遅くて困ったことは一度もありません。ただ、必要な速度はカメラと設定によって違います。人気の機種でも、4Kの条件がU3の機種とV60の機種があります。
この記事では、撮るもの別のSDカードの選び方と、人気機種で求められるスペック、カードの速さを活かせるカードリーダーをまとめました。
※2026年11月5日時点の情報です。機種ごとの条件は、各メーカーの説明書で確かめました。
先に結論:撮るもの別のSDカードの選び方
| 撮るもの | 速度 | 容量 |
|---|---|---|
| 写真(連写は少なめ) | U3/V30 | 64GB〜 |
| FHD 普通の4K | U3/V30 (機種によってV60) | 128GB〜 |
| 連写 高画質の4K | V60 | 128GB〜 |
| RAW動画 All-Intra | V90 | 256GB〜 |
迷ったら、まず自分のカメラの説明書で条件を確かめてください。条件が分かれば、それを満たすカードの中から、必要な容量のものを選ぶだけです。
まずは自分のカメラで必要な速度を調べる
「カメラの機種名 使用できるメモリーカード」で検索すると、メーカーの説明書が見つかります。見るのは次の3つです。
- よく撮る動画の設定で、どの速度が求められているか(FHD・4K・フレームレート・記録方式)
- 連写をするなら、連写のときの条件が書かれていないか
- カメラがUHS-IIに対応しているか(対応していないカメラに高いUHS-IIのカードを入れても、速さを活かせません)
条件より遅いカードを使うと、記録が途中で止まることがあります。ニコンのZ5IIの説明書にも、転送速度が遅いカードでは動画の記録や再生が途中で終了することがあると書かれています(ニコン公式)。
速度の表記の読み方
カードに書かれている記号は、最低でも保証される書き込み速度を表しています(SD協会)。パッケージに大きく書かれている「最大〇MB/s」とは別の数字です。
| 表記 | 最低の書き込み速度 |
|---|---|
| U1・V10 | 10MB/s |
| U3・V30 | 30MB/s |
| V60 | 60MB/s |
| V90 | 90MB/s |
参考:人気機種で求められるスペック
メーカーの説明書から、記録方式ごとの条件を抜き出しました。ソニーはプロキシー記録がオフの場合です。スローモーションなど、設定によってはさらに速いカードが必要になることがあります。
| 機種 | FHD | 4K | さらに高画質 |
|---|---|---|---|
| ニコン Z5II | U3 | U3 (高画質は最大250MB/s以上) | N-RAW:V90 |
| ソニー α7 V | U3 | V60 | XAVC S-I:V90 |
| ソニー α6700 | U3 | V60 | XAVC S-I:V90 |
| ソニー α7C II | U3 | U3 | XAVC S-I:V90 |
| ソニー ZV-E10 II | U3 | U3 | XAVC S-I:V90 |
| キヤノン EOS R8 Mark II | U3 | U3 | XF-AVC S 4:2:2 10bit 60p:V60 |
| 富士フイルム X-T5 | U3/V30 | U3/V30 | 360Mbps:V60 |
| 富士フイルム X-T50 | U3/V30 | U3/V30 | 360Mbps:V60 |
| 富士フイルム X-T4 | Class 10 (高ビットレートはU3) | U3/V30 | 400Mbps:V60 |
| 富士フイルム X-M5 | Class 10 | U3 | ― |
出典:Z5II・α7 V・α6700・α7C II・ZV-E10 II・EOS R8 Mark II・X-T5・X-T50・X-T4・X-M5。ニコンとX-M5の4Kは「推奨」の書き方です。
特に気をつけたいのは、α7 Vとα6700です。4KはV60が条件なので、V30のカードでは足りません。同じソニーでも、α7C IIとZV-E10 IIの4KはU3が条件です。
写真だけなら:64GB程度で、速度もそれほど要らない
写真だけなら、私は64GB程度で十分だと思っています。Z5IIの説明書によると、RAW(ロスレス圧縮)は1枚 約28.6MBで、32GBのカードに654コマ撮れます(ニコン公式)。単純に計算すると、64GBなら約1,300枚です。日帰りの旅行やイベントなら、まず足りるでしょう。
私はZ5IIでRAWとJPEGを同時に記録し、動画も撮るので128GBのカードを使っていますが、写真だけなら64GBでもよさそうだと感じました。
連写をする人は、カメラが求める速度を確かめる
子どもや犬、スポーツを連写で撮るなら話は別です。たとえばZ5IIの「ハイスピードフレームキャプチャー +」には、U3以上で最大250MB/s以上のカードがすすめられています(ニコン公式)。X-T4の対応表にも、連写性能を重視するならUHS-IIのカードがよいと書かれています(富士フイルム公式)。
連写をよく使う人は、カメラが求める条件に合わせて、下のV60のカードから選ぶのがおすすめです。
動画も撮るなら:128GB以上あると安心
動画を撮るなら、128GB以上あると安心です。記録できる時間は、設定によって大きく変わります。
| 設定 | 64GB | 256GB |
|---|---|---|
| 4K 30p (約135Mbps) | 約1時間3分 | 約4時間12分 |
| 4K 60p (約225Mbps) | 約37分 | 約2時間31分 |
EOS R8 Mark IIのXF-HEVC S 4:2:2 10bitの例です(キヤノン公式)。128GBなら、64GBのおよそ2倍と考えてください。
RAW動画はさらに容量を使います。Z5IIのN-RAW 12bit 4K30pを試したBCNの記事では、128GBで36分、256GBで1時間13分、512GBで2時間5分でした。RAW動画を撮るなら、256GB以上がよさそうです。
撮るもの別のおすすめのSDカード
条件を満たしていて、Amazonなどで手に入りやすいメーカーのものから選びました。買う前に、自分のカメラの条件と合っているかを確かめてください。
写真中心なら:SanDisk Extreme 64GB
U3・V30のUHS-Iカードです。連写をあまり使わず、写真が中心の人はこれで十分だと思います。
FHD・普通の4Kなら:SanDisk Extreme PRO 128GB・256GB
U3・V30のUHS-Iカードで、私も使っているシリーズです。遅くて困ったことは一度もありません。動画をよく撮るなら256GBも選べます。
連写・高画質の4Kなら:Lexar Professional 1800x、Kingston Canvas React Plus
どちらもV60のUHS-IIカードで、最大280MB/sです。Lexarは書き込みも最大205〜210MB/sと速いので、連写にも向いています。α7 Vやα6700で4Kを撮るなら、このクラスが必要です。
RAW動画なら:Lexar Professional 2000x 256GB
V90のUHS-IIカードで、最大で読み込み300MB/s、書き込み260MB/sです。Z5IIのN-RAWや、ソニーのXAVC S-Iを撮る人向けです。値段は高くなるので、RAWやAll-Intraを撮らないなら、ここまでは要りません。
カードリーダーの選び方
写真や動画をパソコンに移すなら、カードリーダーがあると便利です。選ぶときに見るのは次の3つです。
- カードに合った規格か:UHS-IIのカードの速さを活かすには、UHS-II対応のリーダーが必要です
- パソコンの端子に合うか:USB Type-CかType-Aか
- microSDも使うか:アクションカメラやOsmo PocketのmicroSDも読むなら、両方のスロットがあるものが便利です
私はUGREENのカードリーダーを長く使っています。かなり古いモデルで、使っていると少し熱くなることがありますが、特に問題はありません。
今から買うなら、UHS-II対応のものがおすすめです。バッファローのBSCR515は、USB Type-Cで、SDとmicroSDの両方のスロットがあり、UHS-IIに対応しています。USBは最大5Gbps(規格値)です(バッファロー公式)。
UGREENの新しいモデルも、Amazonの商品ページではUHS-II対応と案内されています。買う前に、商品ページで対応するカードを確かめてください。
スマホで使いたい場合は、スマホの端子と対応機種をメーカーのページで確かめてください。
よくある質問
V30のカードで4Kは撮れる?
機種と設定によります。α7C IIやZV-E10 IIの4Kの条件はU3(V30と同じ30MB/s)ですが、α7 Vやα6700の4KはV60が条件です。
128GBで写真は何枚撮れる?動画は何分撮れる?
Z5IIのRAW(ロスレス圧縮)で単純に計算すると、約2,600枚です。動画は、4K 30p(約135Mbps)で約2時間が目安です。設定によって変わります。
microSDをアダプターで使ってもいい?
使えるカメラもあります。ソニーのヘルプガイドには、microSDを専用のアダプターに入れて使う方法が書かれています。とはいえ、SDカードのスロットがあるカメラなら、最初からSDカードを買うほうが手軽です。Osmo PocketのようにmicroSDを使う機材は、こちらにまとめています。
新しいカードは、はじめにどうすればいい?
カメラに入れて、カメラでフォーマットしてください。ソニーのヘルプガイドにも、パソコンでフォーマットしたカードは動作を保証しないので、カメラでフォーマットするよう書かれています(ソニー公式)。
CFexpressのカードは必要?
多くの人には要りません。CFexpressのスロットがあるカメラで、とても高いビットレートの動画や高速の連写をする人向けです。α7 VならCFexpress Type Aも使えますが、V60・V90のSDカードでも条件を満たせます(一部の音声設定を除く)。
まとめ:自分のカメラの条件を確かめて、撮るものに合わせて選ぶ
- 写真だけで連写も少ないなら、U3・V30の64GB程度で十分
- 動画も撮るなら128GB以上。4Kの条件はカメラごとに違うので説明書で確かめる
- α7 Vやα6700の4K、連写にはV60
- RAW動画やAll-IntraにはV90で256GB以上
- UHS-IIのカードの速さを活かすなら、UHS-II対応のカードリーダーを
Z5IIを使ってわかったことは、こちらのレビューにまとめています。
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