NIKKOR Z 40mm f/2レビュー|F2・F4・F8の作例と、寄れて軽い単焦点の実力(Z5II)

ニコンのZ5IIに、NIKKOR Z 40mm f/2を付けて使っています。約170gの小さな単焦点で、私の手持ちのレンズでいちばん出番が多い1本です。

この記事では、山梨県の昇仙峡で撮った作例を、F2・F2.8・F4・F8の絞りごとに紹介しながら、使ってわかった良いところと割り切りポイントを書きます。作例はすべてJPEGの撮って出しで、市川渚さんのイメージングレシピ「MOSS」を使っています。

※2026年11月3日時点の情報です。値段は、発売時の希望小売価格だけを書いています。

先に結論:軽くて寄れて、絞ればくっきり。気軽な1本にちょうどいい

内容
良かったこと約170gで小さい/0.29mまで寄れるのでテーブルフォトが撮りやすい/F2で室内でも使いやすい/F4からくっきり解像
割り切りポイント開放(F2)は少し柔らかい
向いている人カメラを気軽に持ち出したい人。旅先の風景も食事も1本で撮りたい人
向いていない人開放から隅々までシャープな写りが欲しい人

開放は少し柔らかく、F4より絞るとくっきり解像する、というのが私の印象です。柔らかい写りも、絞ったときのくっきりした写りも、1本で楽しめます。


NIKKOR Z 40mm f/2の主なスペック

項目NIKKOR Z 40mm f/2
レンズ構成4群6枚(非球面レンズ2枚)
最短撮影距離0.29m
最大撮影倍率0.17倍
絞り羽根9枚(円形絞り)
フィルター径52mm
大きさ・重さ約70×45.5mm・約170g
発売2021年10月1日
発売時の希望小売価格35,530円(税込)

仕様はニコンの公式ページ、発売時の値段はデジカメ Watchによるものです。Z5II(約700g)に付けても、合わせて約870gに収まります。


写り:開放は柔らかく、F4からくっきり

F2:少し柔らかく、ふんわりボケる

開放のF2は、カリカリに解像するというより、少し柔らかい写りです。私はそこを味だと感じています。ピントの合ったところから、背景がふんわりとぼけていきます。

棚に並んだピンク色の丸い石を、手前の石にピントを合わせて撮り、奥をぼかした写真
F2・1/500秒・ISO 500
木箱に入った色とりどりの石を、斜め上から寄って撮った写真
F2・1/5000秒・ISO 500

F2.8:少し絞ると、落ち着いた写りに

岩の上から水が落ちる場所に、小さな石の像と金色の器が並んでいる写真
F2.8・1/500秒・ISO 450

F4:くっきり解像する

F4まで絞ると、写りがくっきりします。岩の質感や水面の反射まで、はっきり写りました。

大きな白い岩のあいだを流れる、透き通った渓流の写真
F4・1/400秒・ISO 500
手前に竹の葉、奥に岩と渓流を撮った写真
F4・1/400秒・ISO 500

F8:風景はかなり解像する

風景をF8で撮ると、かなり解像します。昇仙峡のシンボルの仙娥滝(せんがたき)です。

岩壁のあいだを流れ落ちる滝と、まわりの木々を撮った写真
F8・1/320秒・ISO 720
縦の構図で、岩壁のあいだを落ちる滝と滝つぼを撮った写真
F8・1/320秒・ISO 560

使ってわかった良いところ

1. 寄れるので、テーブルフォトが撮りやすい

単焦点レンズは、あまり寄れないものが多いです。このレンズは0.29mまで寄れるので、テーブルの料理や小物も撮りやすいです。座ったまま、目の前のお皿を撮れます。

黒いお盆の上の天ぷらそばを、斜め上から撮った写真
F4・1/800秒・ISO 12800

昇仙峡の食事処で撮った天ぷらそばです。このときは、屋外で撮っていた設定(マニュアル露出・1/800秒)のまま撮ってしまったので、ISO 12800まで上がっています。室内なら、本当はシャッター速度を落とすところです。それでも、テーブルに座ったまま、この大きさで撮れます。

2. F2なので、室内でも使いやすい

F2と明るいので、室内や夕方でもシャッター速度を確保しやすいです。下は、お店の中で、壁に飾られた石を撮った1枚です。

暗い店内の白い壁に飾られた、輪切りのめのうを撮った写真
F2・1/1250秒・ISO 500

3. 小さくて軽いので、持ち出す回数が増える

約170g、長さ約45.5mmと小さいので、Z5IIに付けたままでも気軽に持ち出せます。私は、以前使っていた富士フイルムのXF35mm F1.4 Rの代わりにこのレンズを選びました。

XF35mm F1.4 Rの作例と、使ってわかったことは、こちらにまとめています。

XF35mm F1.4 R レビュー・作例 XF33mmとの違いも XF35mm F1.4 Rレビュー|F1.4〜F8の作例と、AFの音・XF33mmとの違い(X-T4)

割り切りポイント

開放は、隅々までシャープな写りではない

開放のF2は少し柔らかい写りです。開放から隅々までシャープな写真が欲しいなら、SラインのNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sが候補になります。ただし、約415gと40mm f/2の2倍以上の重さがあり、最短撮影距離も0.4mと、40mm f/2(0.29m)より寄れません。私はこの2本で迷って、小ささと価格で40mm f/2を選びました。

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NIKKOR Z 40mm f/2とSEの違い

「SE(Special Edition)」は、2023年1月に出たデザイン違いのモデルです。光学性能やAFは通常版と同じで、Z fcに合わせたクラシックなデザインになっています(GetNavi web)。発売時の希望小売価格は、通常版が35,530円、SEが45,210円です(どちらも税込)。

写りは同じなので、Z5IIのような黒いボディなら通常版、Z fcやZfのようなクラシックなボディに合わせたいならSE、と見た目で選んでいいと思います。

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よくある質問

Z5IIに合う?

合います。私はZ5IIのキットレンズ(24-105mm)とこの40mm f/2を使っています。ズームは便利な1本、40mm f/2は軽く持ち出す1本として使い分けています。Z5IIに合うレンズの組み合わせは、こちらにまとめています。

Z5IIのおすすめレンズ10選 「気軽な1本」と「描写の1本」で組み合わせる 【2026年】Z5IIのおすすめレンズ10選|「気軽な1本」と「描写の1本」で組み合わせる

APS-CのZ50IIなどに付けると?

APS-C(DXフォーマット)のカメラに付けると、35mm判で約60mm相当の画角になります。人物を少し離れて撮る、中望遠に近い使い方になります。

動画にも使える?

使えます。私は、夜のテーマパークでパレードの動画を撮りましたが、きれいに撮れました。

レンズに手ブレ補正はある?

レンズには手ブレ補正はありません。Z5IIはボディ内に手ブレ補正があるので、組み合わせて使えます。


まとめ:気軽に持ち出せて、絞れば風景もくっきり

  • 約170gで小さく、Z5IIに付けたままでも持ち出しやすい
  • 0.29mまで寄れるので、テーブルフォトが撮りやすい
  • 開放のF2は少し柔らかく、F4からくっきり。F8の風景はかなり解像する
  • F2なので、室内でも使いやすい
  • 開放から隅々までシャープに撮りたいなら、50mm f/1.8 Sも比べる

Z5IIを使ってわかったことは、こちらのレビューにまとめています。

Z5IIレビュー X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント 【2026年】Z5IIレビュー|X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント(作例あり)

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