【2026年】Z5IIレビュー|X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント(作例あり)

Z5IIレビュー X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント

約6年使った富士フイルムのX-T4から、2026年10月にニコンのフルサイズミラーレスZ5IIに乗り換えました。レンズキットはNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1で、XF35mm F1.4の代わりにNIKKOR Z 40mm f/2を足しています。

この記事では、Z5IIを2週間ほど、テーマパークでの1日撮影や、家族・愛犬の撮影で使ってわかったことを、X-T4と比べながら正直にレビューします。Z5IIを検討している方や、富士フイルムのAPS-C機からフルサイズへの乗り換えを考えている方の参考になればうれしいです。

※価格は変動が大きいため本文には記載していません。

先に結論:求めていた撮影体験があった

内容
良かったこと操作のしやすさ/手になじむグリップと押しやすいシャッター/人物も犬も認識するAF/きれいなモニター/RAW現像での粘り/動画も満足
割り切りポイントボディ約700gで、X-T4(約607g)より重い/レンズも大きくなる
向いている人家族や子ども、ペットを撮る人。写真で設定をよく変える人。富士のフィルムシミュレーションより、RAW現像を楽しむ人

重さは確かに増えました。それでも、求めていた撮影体験があるので、むしろカメラ熱が上がっています。これが2週間使ってみた正直な感想です。


X-T4から乗り換えた理由

X-T4は、娘が生まれる前に「人肌の色がきれい」という評判で選んだカメラで、約6年いちばん長く使ってきました。写真も動画もきれいで、大きな不満はなかったのですが、子どもが大きくなって動き回るようになり、さらにトイプードルを飼い始めたことで、次の2つが気になるようになりました。

  • AFの追従: 走り回る子どもや犬に、ピントが追いつかない場面が増えた
  • グリップ: 握りづらく、シャッターボタンも押しづらい

フルサイズへの憧れもありました。富士フイルムのまま新しいボディにする道も考えましたが、グリップの深いX-S20は品薄で手に入らず、ほかの候補も決め手に欠けたため、マウントごと乗り換えることにしました。


比べた機種と、Z5IIに決めた理由

候補にしたのは、ソニーのα7C II・α7 IV・α7 V、キヤノンのEOS R8 Mark II、パナソニックのLUMIX S5II、富士フイルムのX-H2Sです。これまでのカメラ遍歴から、次の基準で比べました。

  • 持ち出せる重さ: 以前使っていた一眼レフ(キヤノン EOS 80D)は重くて持ち出さなくなった
  • ボディ内手ブレ補正: 手ブレ補正のないカメラ(ソニー α6300)で、手持ち動画に困った
  • 色、特に人肌: 家族を撮るので最重要
  • 後継機が出る直前に買わない: α6300を買った直後にα6400が出て、ショックだった

比較の段階では、軽さとAFでα7C IIが最有力でした。ところが店頭で実機を触ると、結論が変わりました。筆者の目には、α7C IIはファインダーやモニター越しに色や解像感の良さを感じにくかったのに対し、Z5IIはキットレンズでも驚くほどきれいに見えました。そしてシャッターを切ったときの感触が、ニコンは圧倒的に気持ちよかったのです。

重さだけはZ5II(約700g)が不利でしたが、数字より、実際に見た色と解像感、シャッターの感触が決め手になりました。α7C IIやEOS R8 Mark IIとの違いは、こちらの比較記事で詳しくまとめています。

EOS R8 Mark II・α7C II・Z5 IIを比較|初めてのフルサイズはどれ?用途別の結論

使ってわかった良いところ

操作:写真で設定をよく変えるなら、圧倒的にZ5II

正直に言うと、X-T4の上面のダイヤル操作は苦手でした。X-T4を買ったころは動画が多く、設定をマニュアルで固定して撮ることが多かったので気になりませんでしたが、写真はシーンごとに設定を頻繁に変えます。親指と人差し指のダイヤルで、ファインダーをのぞいたまま変えられるZ5IIのほうが、圧倒的に操作しやすいと感じています。

グリップとシャッター:手になじんで、押すのが気持ちいい

X-T4は握りづらく、シャッターの位置も押しづらいと感じていました。Z5IIのグリップは、人間工学に沿って作られている感じで手になじみます。シャッターボタンの位置と感触がよく、押すのが気持ちいいので、撮るのがいっそう楽しくなりました。

AF:人物も犬も、ちゃんと認識する

乗り換えのいちばんの目的だったAFは、期待どおりでした。テーマパークでは被写体検出を人物、AFエリアをオートにして1日撮りましたが、ピントを外したと感じる場面はありませんでした。愛犬のトイプードルも、動物としてちゃんと認識してくれます。

夜の室内でソファに座るトイプードルを撮った写真
105mm・F7.1・1/100秒・ISO 7200(NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1)

夜の室内で撮った愛犬です。キットレンズの望遠側(F7.1)なのでISO 7200まで上がりましたが、毛並みの質感は残っています。

モニターと画質:モニターはX-T4よりきれい、RAWの粘りも十分

ファインダーの見え方はX-T4と同じくらいですが、背面のモニターはZ5IIのほうがきれいに感じます。現像はLightroomで、ニコンの「スタンダード」のプロファイルを使っていますが、色の出方に不満はなく、RAW現像での粘り(編集耐性)もX-T4より余裕があります。

動画:満足度が高く、熱も気にならなかった

動画の満足度もかなり高いです。写真と動画を切り換えるレバーがあり、それぞれで設定を分けて、カスタム設定として保存しておけるので、これからさらに自分好みに最適化していくつもりです。テーマパークで約30分撮りましたが、熱は全然気になりませんでした。

バッテリー:1日撮って、まだ7割残っていた

テーマパークで写真を約250枚、動画を約30分撮って、バッテリーは約70%残っていました。撮る場面でだけ電源を入れる使い方なら、予備バッテリーなしでも1日持ちそうです。

テーマパーク(ディズニー)で撮るときのルールやレンズの選び方は、こちらの記事にまとめています。

ディズニーにおすすめのカメラ・レンズ 撮りたいもの別に実際に1日撮って解説 【2026年】ディズニーにおすすめのカメラ・レンズ|家族の思い出・パレード・1本で済ませたい人別に、実際に1日撮って解説

割り切りポイント

重さ:X-T4より、ひと回り重い

ボディはX-T4が約607g、Z5IIが約700g(どちらもバッテリー・メモリーカードを含む)。よく使う組み合わせで比べると、X-T4+XF35mm F1.4が約794g、Z5II+NIKKOR Z 24-105mmが約1,050gです。

首から下げっぱなしにすると重さを感じますが、筆者はバックパック型のカメラバッグに入れ、撮る場面で取り出すようにしています。そのうえで、求めていた撮影体験が得られるので、重さはむしろ気にならなくなりました。

割り切りポイント: 毎日ポケットやカバンに入れて持ち歩くカメラにはなりません。筆者は、写真を撮るかわからない日常はリコーのGR IIIxを持ち歩き、本格的に撮る日やイベントはZ5II、と使い分けています。

フィルムシミュレーション:RAW現像派なら困らない

富士フイルムを選ぶ理由の一つが、フィルムシミュレーションの色です。筆者も最初のころは楽しんでいましたが、結局はRAW現像に行き着きました。乗り換えると富士のプロファイル(PROVIAなど)は使えなくなりますが、ニコンの色で不満はなく、恋しいと感じる場面はほとんどありません。撮って出しのJPEGで富士の色を楽しんでいる方は、ここが一番の割り切りポイントになります。


Z5IIをおすすめしない人

良いところばかりではないので、合わない人もはっきり書いておきます。

  • 毎日持ち歩けるカメラが欲しい人: ボディだけで約700gあります。毎日カバンに入れておくなら、もっと小さなカメラのほうが持ち出す回数は増えます
  • 撮って出しのJPEGで、富士フイルムの色を楽しみたい人: フィルムシミュレーションの色は、富士フイルムのカメラでしか出せません
  • 少しでも軽いフルサイズを求める人: 軽さだけなら、ソニーのα7C II(約514g)のほうが有利です

逆に、家族や子ども、ペットを撮る人、写真で設定をよく変える人、RAW現像を楽しむ人には、とても満足度の高いカメラです。


Z5IIの作例

Z5II+NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1で撮った写真です(八ヶ岳のリゾート施設で撮影)。Lightroomで、ニコンの「スタンダード」をもとに仕上げています。

円柱形の建物を見上げた写真。広角24mmで空まで入っている
24mm・F4・1/3200秒・ISO 500
色とりどりのカボチャに寄って撮った写真
48mm・F5・1/1600秒・ISO 500
ジャック・オー・ランタンの置物を望遠で撮り、背景をぼかした写真
105mm・F7.1・1/400秒・ISO 500

ほかの作例と、レンズキットの選び方はこちらの記事で紹介しています。

Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較 【2026年】Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較|24-105で1日撮ってわかったこと

乗り換えで、機材をどう整理したか

乗り換えにあたって、富士フイルムの機材は次のように整理しました。

  • 売った: ほとんど使っていなかったXF・XCレンズとシグマの単焦点、合わせて4本
  • 残した: X-T4と、写りが一番気に入っているXF35mm F1.4
  • 新しく買った: XF35mm F1.4の代わりに、NIKKOR Z 40mm f/2(中古の美品)。NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sと迷いましたが、小ささと価格で40mmにしました

振り返ると、単焦点を何本揃えても、実際に使うのは「標準ズーム1本+好きな単焦点1本」でした。乗り換えを機に、この2本の体制に絞れたのもよかったと思っています。

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Z5IIの主なスペック

項目Z5II
センサー35mmフルサイズ・有効2450万画素
質量約700g(バッテリー・メモリーカード含む)/約620g(本体のみ)
ISO感度ISO 100〜64000
連続撮影最高約30コマ/秒(ハイスピードフレームキャプチャー+・RAWを含まない画質モード)
手ブレ補正ボディ内(イメージセンサーシフト方式5軸)
発売2025年4月
Nikon
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よくある質問

X-T4からの乗り換えで、後悔はない?

今のところありません。AFとグリップ、操作のしやすさという、X-T4で不満だった点がすべて解消されました。重さは増えましたが、それ以上に撮るのが楽しくなっています。X-T4とXF35mmは手元に残しているので、富士の写りが恋しくなったら使えるのも安心材料です。

重さは気にならない?

首から下げっぱなしだと重さを感じます。バッグに入れて撮る場面で取り出す使い方なら、テーマパークで1日撮っても疲れは気になりませんでした。毎日持ち歩くなら、小さなコンパクトカメラとの使い分けがおすすめです。

α7C IIとどっちがいい?

軽さとボディの小ささを優先するならα7C II、グリップの握りやすさとシャッターの感触、店頭で見た色の好みでZ5II、というのが筆者の結論です。筆者は両方を店頭で比べて、Z5IIを選びました。どちらも被写体検出のAFは優秀なので、実際に握って、ファインダーをのぞいて決めるのがおすすめです。なお、ニコンからはZ5IIのファインダー(EVF)を省いた「Z5IIC」も出ています。Z5IICとα7C IIの比較はこちらです。

Z5IICとα7C IIどっち?EVFを捨てられるかで決まる違いと割り切りポイント

レンズキットはどれがいい?

筆者は24-105レンズキットを選びました。軽さ最優先なら24-50、1本で遠くまで撮りたいなら24-200です。違いは、こちらの記事で比較しています。

Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較 【2026年】Z5IIのレンズキットはどれを選ぶ?24-50・24-105・24-200を比較|24-105で1日撮ってわかったこと

結論:家族やペットを撮るなら、Z5IIは乗り換える価値がある

X-T4から乗り換えて2週間。AF、グリップ、操作性という、X-T4で感じていた不満がすべて解消され、写真を撮るのがいっそう楽しくなりました。重さという割り切りはありますが、家族や子ども、ペットをしっかり撮りたい方には、自信を持っておすすめできるカメラです。

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