リコーのGRは、手に入れるのが難しいカメラです。GR IVは公式のストアで抽選販売になり、40mm相当のGR IIIxは2026年10月の出荷分で製造を終える見込みです。後継のGR IVxも、発売は「2026年冬以降」とまだ先です。
私は、そのGR IIIxを公式の抽選で手に入れて、1年使ってきました。小ささも写りも気に入っていましたが、AFにはずっと不満がありました。この記事では、GRが手に入らない人、GRのAFが不安な人に向けて、代わりになるカメラとレンズの組み合わせを4つ選びました。
※2026年11月3日時点の情報です。値段は、発売時の値段だけを時点と出典を添えて書いています。
先に結論:迷ったらX-M5+XF35mm F1.4
| こんな人に | 組み合わせと重さ |
|---|---|
| AFも写りも妥協したくない (私のおすすめ) | X-M5+XF35mm F1.4 約542g・53mm相当 |
| ファインダーと手ブレ補正が欲しい レンズは薄く | X-E5+XF23mm F2.8 約535g・35mm相当 |
| 予算を抑えて、AFのいいカメラ | EOS R50+RF28mm F2.8 約495g・45mm相当 |
| レンズまで小さくまとめたい 手ブレ補正も欲しい | PEN+M.ZUIKO 17mm F1.8 II 約505g・34mm相当 |
私のいちばんのおすすめは、富士フイルムのX-M5に、XF35mm F1.4 Rを付けた組み合わせです。GRよりは少し重くなりますが、AFは最新の富士フイルムのものなので、GRのAFで感じたような不満はないと思います。
なお、どの組み合わせもGR(約262g)の倍くらいの重さがあり、ポケットには入りません。ポケットに入る小ささは、GRだけのものです。そこは割り切りが要ります。
GRが手に入りにくい理由と、私がGR IIIxを手放す理由
- GR IV: 2025年9月の発売のとき、リコーの公式ストアとGR SPACE TOKYOは抽選販売でした(デジカメ Watch)
- GR IIIx: 2026年10月の出荷分で製造を終える見込みです(リコーのニュースリリース)
- GR IVx: 40mm相当の後継機ですが、発売は「2026年冬以降」で、値段も決まっていません
私がGR IIIxを手放すのは、AFが理由です。日中の明るい場面でもピントを外すことが結構あり、ファインダーがないので、その場では気づかずにあとで見返して分かることが多くありました。実は最初に使ったときから、それまで使っていた富士フイルムのカメラ(X-T4)より、AFはかなり劣ると感じていました。くわしくはこちらに書いています。
GRの代わりを選ぶときの3つのポイント
1. 画角:28mmか40mmか、その間か
GR IVは28mm相当、GR IIIxは40mm相当です。代わりを選ぶときも、まずどの画角が好きかを決めます。私は、28mmはスマホのカメラに近くて被ると感じていて、印象的な写真を撮りたいなら40mmより長い標準域からがおすすめだと思っています。
2. 重さ:GRの倍くらいになる
GRはレンズまで含めて約262gです。レンズ交換式のカメラに小さなレンズを付けても、500g前後になります。毎日持ち歩くなら、カバンに入れる前提で考えます。
3. AF・ファインダー・手ブレ補正
GRの代わりを探す理由がAFなら、被写体を認識してピントを合わせるAFのあるカメラを選びます。ファインダーがあると、ピントの確認もしやすくなります。暗い所でよく撮るなら、ボディ内の手ブレ補正もあると安心です。
| 組み合わせ | 画角 | 重さ | ファインダー | 手ブレ補正 |
|---|---|---|---|---|
| X-M5+XF35mm F1.4 | 53mm相当 | 約542g | なし | なし |
| X-E5+XF23mm F2.8 | 35mm相当 | 約535g | あり | あり(7段) |
| EOS R50+RF28mm F2.8 | 45mm相当 | 約495g | あり | なし |
| PEN+17mm F1.8 II | 34mm相当 | 約505g | あり | あり(5.5段) |
| (参考)GR IIIx | 40mm相当 | 約262g | なし | あり(4段) |
重さはバッテリーとカードを含めた本体と、レンズの合計です。手ブレ補正はボディ内のもので、段数は各社の発表の中央の値です。
1. X-M5+XF35mm F1.4:私のいちばんのおすすめ
- 重さ: 約542g(X-M5 約355g+XF35mm F1.4 R 約187g)
- 画角: 53mm相当
- こんな人に: GRのAFに不満があった人。標準の画角で、印象的な写真を撮りたい人
X-M5は、ファインダーを省いて小さく軽くした、富士フイルムのミラーレスカメラです。動物・鳥・クルマなどを認識する被写体検出AFと、顔・瞳の検出に対応しています(デジカメ Watch)。2024年11月の発売で、発売時の店頭予想価格はボディだけで13万6,400円でした。
XF35mm F1.4 Rは、53mm相当の明るい単焦点です(富士フイルム)。私はX-T4と一緒にこのレンズを使ってきました。よく「神レンズ」と呼ばれますが、私もそのとおりだと思っていて、印象的な写真は、だいたいこのレンズで撮ったものです。ボケがきれいで、発色もいい。Xマウントのレンズはたくさん持っていましたが、このレンズだけは今も手放せません。GR IIIxの40mmより少し長い標準の画角です。

私がこの組み合わせをすすめるのは、GR IIIxを使い始めたときから、富士フイルムのAFのほうがずっと良いと感じていたからです。GRよりは少し重くなりますが、AFは最新の富士フイルムのものなので、不満はないと思います。
割り切りポイント: ファインダーもボディ内の手ブレ補正もありません(動画は電子式の手ブレ補正)。XF35mm F1.4 Rは2012年に出た古いレンズで、ピントを合わせるときに少し「ギコギコ」と音が鳴ります。AFが遅いと感じたことはなく、写真では気になりませんが、動画では音が入るかもしれません。私は写真専用にして、オールドレンズのような感覚で楽しんでいました。
XF35mm F1.4 Rの作例と、使ってわかったことは、こちらのレビューにまとめています。
2. X-E5+XF23mm F2.8:ファインダーと手ブレ補正が欲しい人に
- 重さ: 約535g(X-E5 約445g+XF23mm F2.8 R WR 約90g)
- 画角: 35mm相当
- こんな人に: ファインダーでピントを確かめたい人。GRの28mmと40mmの間の画角が好きな人
X-E5は、ファインダーとボディ内の手ブレ補正(中央7.0段)が付いた、富士フイルムの小さなミラーレスカメラです。2025年8月に、XF23mm F2.8 R WRとのレンズキットで発売されました。XF23mm F2.8 R WRは、厚さ23mm・約90gの薄いレンズで、35mm相当の画角です(デジカメ Watch)。
GRと同じように「薄いレンズを付けっぱなし」で使えるので、4つの中ではいちばんGRに近い使い方ができます。
割り切りポイント: 本体はX-M5より約90g重くなります。レンズはF2.8なので、XF35mm F1.4ほど背景はぼけません。
3. EOS R50+RF28mm F2.8:予算を抑えてAFのいいカメラを
- 重さ: 約495g(EOS R50 約375g+RF28mm F2.8 STM 約120g)
- 画角: 45mm相当
- こんな人に: 予算を抑えたい人。GR IIIxに近い40mm台の画角が好きな人
EOS R50は、キヤノンの小さく軽いAPS-Cのミラーレスカメラです。AFはデュアルピクセルCMOS AFで、瞳検出にも対応し、ファインダーも付いています(キヤノン)。2023年3月の発売で、キヤノンオンラインショップでのボディの値段は11万1,100円でした。
RF28mm F2.8 STMは、厚さ約24.7mmのパンケーキレンズで、APS-CのR50に付けると45mm相当になります。2023年7月の発売で、値段は4万8,400円でした(デジカメ Watch)。GR IIIxの40mmに近い画角を、4つの中でいちばん軽く、いちばん安く組めます。
割り切りポイント: ボディ内の手ブレ補正はありません。RF28mm F2.8はF2.8なので、暗い所ではISOが上がりやすくなります。
4. OM SYSTEM PEN+M.ZUIKO 17mm F1.8 II:レンズまで小さくまとめたい人に
- 重さ: 約505g(PEN 約393g+M.ZUIKO 17mm F1.8 II 約112g)
- 画角: 34mm相当(25mm F1.8 IIなら50mm相当・約549g)
- こんな人に: レンズを小さく、何本か持ち歩きたい人。手ブレ補正とファインダーも欲しい人
新しいPENは、ファインダー、ボディ内の手ブレ補正(中央5.5段)、像面位相差AFと人物・犬猫の認識AFが付いた、マイクロフォーサーズのカメラです。マイクロフォーサーズはレンズが小さく、明るい単焦点も100g台で選べます。
私は、同じマイクロフォーサーズのパナソニックのG99を使っていました。カメラもレンズも軽くて、日中は問題なく撮れましたが、暗い場所は厳しく感じました。背景を大きくぼかしたい人には向きません。また、新しいPENは予約が想定を大きく上回り、発売が2026年11月28日に延期されています(デジカメ Watch)。すぐに手に入るとは限らない点も、GRと似ています。
PENに合うレンズは、こちらでくわしく紹介しています。
それでもGRがいい人は:GR IVxを待つ
ポケットに入る小ささは、GRだけのものです。毎日ポケットに入れて持ち歩きたいなら、ほかのカメラでは代わりになりません。40mmのGRが欲しいなら、後継のGR IVxの正式な発表を待つのも手です。
よくある質問
スマホで撮るのではだめ?
スマホのメインのカメラは24〜28mm前後の広い画角が多く、GR IVの28mmと近い写り方になります。私は、スマホと違う写真を撮るなら、40mmより長い標準の画角のカメラをすすめます。
フルサイズのミラーレスはどう?
AFも写りも良くなりますが、重さはさらに増えます。私のZ5IIにNIKKOR Z 40mm f/2を付けると、約870gです。毎日持ち歩くカメラというより、しっかり撮る日のカメラになります。
X-M5にXF35mm F1.4以外のレンズは?
もっと軽くしたいなら、X-E5のキットのXF23mm F2.8 R WR(約90g・35mm相当)もX-M5に付けられます。
まとめ:AFで選ぶならX-M5+XF35mm F1.4
- AFも写りも妥協したくない → X-M5+XF35mm F1.4(私のおすすめ)
- ファインダーと手ブレ補正が欲しい → X-E5+XF23mm F2.8
- 予算を抑えたい → EOS R50+RF28mm F2.8
- レンズまで小さくまとめたい → PEN+M.ZUIKO 17mm F1.8 II
- ポケットに入る小ささが最優先 → GR IVxを待つ
GRは、合う人にはすごく合うカメラです。でも、手に入らないからと諦める必要はありません。AFや画角、重さで選べば、GRとは違う良さのあるカメラが見つかります。
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