GR IIIxレビュー|1年使ってわかった良いところと、手放す理由(作例あり)

リコーのGR IIIxを、ちょうど1年使ってきました。2025年11月ごろに公式の抽選で当たって買い、それから毎日カバンに入れて持ち歩いています。

この記事では、1年使って分かった良いところと、合わなかったところを、作例と一緒に正直に書きます。先に書いておくと、私はこのGR IIIxを手放すことにしました。写りも小ささも気に入っているのに手放す理由も、くわしく書きます。

※2026年11月3日時点の情報です。値段は、発売時の値段だけを時点と出典を添えて書いています。

先に結論:スナップには最高、動く被写体には合わない

内容
良かったことどこにでも持って行ける小ささ/好きな色味/スマホと被らない40mmの画角
合わなかったことAF。日中でも外すことが結構あり、暗い所ではまったく合わないこともあった
向いている人街や旅先でスナップを撮る人。毎日カメラを持ち歩きたい人
向いていない人走り回る子ども・ペット・イベントを撮る人

GR IIIxは、合う人にはすごく合うカメラです。ストリートスナップが好きな人には、今でもかなりおすすめします。私は撮りたいものがスナップから「動く子どもと犬」に変わって、合わなくなりました。


1年使って良かったところ

1. 小さくて、どこにでも持ち出せる

いちばん良かったのは、これです。ポケットや小さなカバンに入るので、撮るか分からない日でも持って出られます。私は「撮るか分からない日常はGR IIIx、本格的に撮る日はミラーレス」と使い分けてきました。重さは約262gです。

木の台の上に、小皿に入った料理と品書きの札が並んでいる写真
F4・1/1250秒・ISO 200

出かけた先で、目に入ったものをすぐ撮れます。こういう何気ない1枚が撮れるのが、毎日持ち歩くカメラの良さです。

2. 色味が好き

色味も好きでした。

高層ビルの展望室から、曇り空の下の新宿の高層ビル群を見下ろした写真
F4・1/500秒・ISO 100
木の枝越しに、緑の山と湖、湖に浮かぶオレンジ色のボートを撮った写真
F2.8・1/2500秒・ISO 200

3. 40mmの画角:スマホと被らない

28mm相当のGR IIIではなく、40mm相当のGR IIIxにしたのは、標準寄りの画角が好きだからです。28mmはスマホのカメラの画角に近いので、私にとっては被ってしまいます。

印象的な写真を撮りたいなら、40mmより長い標準域からがおすすめだと思っています。

白いバラ1輪に寄って撮り、まわりのバラと葉をぼかした写真
F2.8・1/1000秒・ISO 100
黒い壁に囲まれた吹き抜けを、正面から左右対称に撮った写真
F4・1/50秒・ISO 200

止まっているものなら、愛犬もきれいに撮れます。

カートに乗ったトイプードルに寄って、顔をアップで撮った写真
F4・1/500秒・ISO 200
白いバラを背景に、横を向いたトイプードルを撮った写真
F2.8・1/1000秒・ISO 200

合わなかったところ:AF

私がメインで使っているのは、ニコンのZ5IIのようなAFの強いミラーレスです。それと比べるのはフェアではないと分かったうえで書きます。

  • 日中の明るい場面でも、ピントを外すことが結構ある
  • 暗い所では、ピントを探し続けて、まったく合わないこともある

やっかいなのは、撮ったその場では気づきにくいことです。GR IIIxにはファインダーがないので、背面のモニターで見て大丈夫そうだと思っても、あとでパソコンで見返すとピントを外している、ということが多くありました。歩留まり(撮った枚数のうち、使える写真の割合)は、正直よくありません。

実は、最初に使った段階で、それまで使っていた富士フイルムのカメラ(X-T4)よりAFはかなり劣ると感じていました。せっかく抽選で手に入れたので、しばらく使ってみようと1年使ってきましたが、AFが厳しいという印象はずっと変わりませんでした。

いちばん困ったのは、ディズニーの屋内の待ち時間です。ある程度の明るさはあったのに、まったくピントが合いませんでした。(パークの中の写真は、利用規約で商用での利用が禁止されているので載せていません)


GR IIIxを手放す理由

ディズニーでピントが合わなかったときに、「売ろう」と決めました。ただ、AFだけが理由ではありません。

GR IIIxを買ったころは、スナップやポートレートが中心でした。今は、走り回る子どもや犬、イベントを撮ることがほとんどです。こういう動く被写体には、GR IIIxのAFは向いていません。

カメラが悪いというより、撮りたいものが変わって、用途が合わなくなったというのがいちばん大きな理由です。なので、GRはもう買わないと思います。


GR IIIxの主なスペック

項目GR IIIx
レンズ26.1mm(40mm相当)F2.8
センサーAPS-C・約2424万画素
AFハイブリッドAF(像面位相差+コントラスト)
手ブレ補正ボディ内(3軸・4段)
重さ約262g(バッテリー・カード含む)
発売2021年10月(発売時の店頭予想価格は13万円前後)

発売時の値段は、発表時の報道(デジカメ Watch)によるものです。

なお、リコーはGR IIIx・GR IIIx HDF・GR IIIx Urban Editionの製造を、2026年10月の出荷分で終える見込みだと発表しています(リコーのニュースリリース)。新品は、お店の在庫があるうちだけです。


GR IIIxが合う人・合わない人

合う人

  • 街や旅先で、スナップを撮るのが好き
  • カメラを毎日ポケットやカバンに入れて持ち歩きたい
  • 28mmより、少し狭い40mmの画角が好き

40mmのGRは、後継機のGR IVxが開発中です。発売日や、待つべきかどうかはこちらにまとめています。

GR IVxはいつ発売?価格・スペックとGR IIIxとの違い GR IVxはいつ発売?価格・スペックとGR IIIx・GR IVとの違い、待つべき人【随時更新】

28mmで良ければ、今買えるGR IVがあります(2025年9月発売・発売時の市場想定価格は19万5,000円前後)。リコーは、GR IVで暗い所でのAFの速さなどが良くなったとしています(デジカメ Watch)。

合わない人

  • 走り回る子どもやペットを撮りたい
  • 運動会・スポーツ・発表会などのイベントを撮りたい
  • 暗い室内で、ピントを確実に合わせたい

こういう人には、被写体を認識して追いかけるAFのあるミラーレスをすすめます。私は、家族と犬を撮るためにZ5IIを選びました。重さは約700gとGR IIIxの倍以上ですが、テーマパークで1日撮っても、ピントを外したと感じる場面はありませんでした。

Z5IIレビュー X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント 【2026年】Z5IIレビュー|X-T4から乗り換えてわかった良いところと割り切りポイント(作例あり)

毎日持ち歩ける小ささは残しつつ、AFの良いカメラが欲しい人向けに、GRの代わりになるカメラもこちらで選んでいます。


よくある質問

GR IIIとGR IIIxの違いは?

いちばんの違いはレンズの画角です。GR IIIは28mm相当、GR IIIxは40mm相当です。スマホに近い広さで撮りたいならGR III、少し寄った標準の画角で撮りたいならGR IIIxです。

GR IIIx HDFとは?

光をふんわりにじませるフィルター(ハイライト・ディフュージョン・フィルター)を内蔵したモデルです。私が使っていたのは、フィルターのない通常のGR IIIxです。

後継機のGR IVxは待つべき?

40mmのGRが好きで、AFが良くなっていれば買い替えたい人は、正式な発表を待つのも手です。くわしくはこちらにまとめています。

GR IVxはいつ発売?価格・スペックとGR IIIxとの違い GR IVxはいつ発売?価格・スペックとGR IIIx・GR IVとの違い、待つべき人【随時更新】

ほかに小さいカメラの候補は?

GRが手に入らない人、AFが不安な人向けに、代わりになるカメラを4つ選んだ記事があります。私のおすすめはX-M5+XF35mm F1.4です。

GRの代わりになるカメラ4選 手に入らない・AFが不安な人へ GRの代わりになるスナップカメラ4選|GR IVが抽選で買えない・AFが不安な人へ(GR IIIxを1年使った私のおすすめ)

GR IIIx・X100VI・LUMIX L10などを比べた記事と、ストリートスナップ向けのカメラをまとめた記事もあります。

【LUMIX L10徹底比較】GR IIIx・X100VI・PEN・DJIと迷う人へ|あなたに合うのはどれ? ストリートスナップにおすすめのカメラ7選|プロ写真家や有名人の愛用モデルを徹底調査

まとめ:GR IIIxは「撮りたいもの」で選ぶカメラ

  • スナップ・毎日持ち歩く → GR IIIx(新品は在庫があるうち。40mmの後継はGR IVx)
  • 動く子ども・ペット・イベント → AFの強いミラーレス

私にとってGR IIIxは、1年間いつもカバンに入っていた、楽しいカメラでした。撮りたいものが変わったので手放しますが、ストリートスナップが好きな人には、今でも自信を持っておすすめできます。

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