富士フイルムのX-T5が発表されたのは2022年11月。4年がたち、後継のX-T6はいつ出るのかが気になっている人は多いと思います。2026年9月に発表されるという噂もありましたが、延期されました。
筆者はX-T4を約6年使っていました。人肌の色がきれいで、いちばん長く使ったカメラです。ただ、買い替えのときにX-T5は候補になりませんでした。値段が一気に上がり、「この値段ならフルサイズでいい」と思ったからです。結局、ニコンのフルサイズのZ5IIに移りました。
この記事では、過去の発売の間隔と発売時の値段から、X-T6の発売時期と価格を予想し、今X-T5を買うべきか、X-T6を待つべきかを整理しました。富士フイルムのカメラを長く使ってきた立場から、正直な見方も書いています。新しい情報が出たら、この記事を更新します。
※2026年11月2日時点の情報です。X-T6は、富士フイルムからまだ正式に発表されていません。この記事には予想と噂が含まれます。
先に結論
| 予想 | |
|---|---|
| 発表時期 | 2026年11月の見込み (9月の予定が延期された、と噂サイトが伝えている) |
| 価格 | ボディで27万〜29万円前後 (過去の値上がりの幅からの計算。X-T5の発売時は約25.3万円) |
| 今X-T5を買っていい? | 富士のカメラが欲しいなら、発表を待ってから決める 値段で選ぶなら、フルサイズも比べる |
噂どおりなら、X-T6の発表はもうすぐです。富士フイルムのカメラが欲しいなら、X-T6の中身と値段を見てから、X-T6にするかX-T5にするかを決めるのがいちばん損をしません。
ただ、X-T6はX-T5より高くなりそうです。27万〜29万円前後なら、フルサイズのZ5IIやEOS R8 Mark IIの発売時の値段と同じか、それより高いくらいです。筆者のように「この値段ならフルサイズでいい」と感じる人は、フルサイズも比べてみてください。
X-T6の最新情報(2026年11月2日時点)
富士フイルムから、X-T6の発表はまだありません。今出ている噂を、出どころと確からしさで整理しました。
| 項目 | 内容 | 出どころ | 確からしさ |
|---|---|---|---|
| 発表時期 | 2026年11月に発表の予定。正確な日はまだ分からない | Fuji Rumors(2026年10月6日)・CAMEOTA | 中 (複数の情報源から、としている) |
| 延期の理由 | 9月4日に発表の予定だったが、部品不足で延期。9月4日に出たのはレンズ(XF400mmF4.5)だけ | Fuji Rumors | 中 (8月には「ソフトの調整のため」と伝えていた) |
| スペック | 約4000万画素の部分積層型センサー、新しいAIのAF、8K動画、ボディ内手ブレ補正7.5〜8段 | The Phoblographer(2026年10月23日・噂のまとめ) | 低い |
| 同時に出るもの | 望遠ズーム「XF50-140mmF2.8 II」 | Fuji Rumors | 中 |
| 価格 | ヨーロッパで2,000ユーロ | The Phoblographer(噂のまとめ) | 低い |
発表時期は、富士フイルムの噂を専門に扱うFuji Rumorsが「信頼できる情報源から」と伝えています。ただ、すでに一度延期されているので、11月も確定ではありません。スペックと価格は、出どころがはっきりしない噂です。
X-T6はいつ発売?過去の間隔から見ると、もう遅いくらい
X-Tシリーズは、これまで2〜3年ごとに新しくなってきました。
| 機種 | 発売 | 前の機種から |
|---|---|---|
| X-T2 | 2016年9月 | ― |
| X-T3 | 2018年9月20日 | 約24か月 |
| X-T4 | 2020年4月28日 | 約19か月 |
| X-T5 | 2022年11月25日 | 約31か月 |
| X-T6 | ? | 2026年11月に発表なら 約4年(いちばん長い) |
X-T5からの間隔は、もうこれまででいちばん長くなっています。噂の2026年11月に発表されれば、X-T5の発表(2022年11月2日)からちょうど4年です。これまでは、発表から2週間〜2か月ほどで発売されています。
X-T6のスペック予想:いちばん変わってほしいのはAF
今のX-T5(富士フイルム公式の仕様)と、噂のスペックを並べました。
| 項目 | X-T5(今) | X-T6の噂 |
|---|---|---|
| センサー | 約4020万画素 (裏面照射型) | 約4000万画素 (部分積層型) |
| AF | 被写体検出AF | 新しいAIのAF |
| ボディ内手ブレ補正 | 7.0段 | 7.5〜8段 |
| 動画 | 6.2K 30p | 8K 30p・4K 120p |
| 最高連写 | メカシャッターで約15コマ/秒 電子シャッターで約20コマ/秒(1.29倍クロップ) | 噂なし |
| 質量(電池・カード込み) | 約557g | 噂なし |
※X-T5の仕様は富士フイルム公式のページで確かめました。
画素数はほぼ同じで、センサーの読み出しが速くなる(部分積層型)という噂です。噂どおりなら、動きものへの強さと動画が大きく変わります。
筆者がX-T4でいちばん不満だったのも、動く被写体へのAFの追従でした。海外のレビューでは、X-T5のAFも「ときどきX-T4より劣る」と書かれています(The Phoblographer)。子どもや犬を撮る人にとって、X-T6でいちばん確かめたいのはAFです。
X-T6の価格予想:27万〜29万円前後
発売時の値段(発表のときの店頭予想価格)は、世代が変わるたびに上がってきました。
| 機種 | 発売時のボディの値段 | 前の機種から |
|---|---|---|
| X-T2 | 17万円前後(税別・2016年) | ― |
| X-T3 | 18万5,000円前後(税別・2018年) | 約1.09倍 |
| X-T4 | 20万4,500円前後(税別・2020年) | 約1.11倍 |
| X-T5 | 25万3,000円前後(税込・2022年) 税別に直すと約23万円 | 約1.12倍 |
| X-T6 | ? | 1.09〜1.12倍なら 27万〜29万円前後(税込) |
※どれもボディのみの、発売時の値段です。今の販売価格ではありません。
これまでの値上がりの幅から計算すると、27万〜29万円前後です。ただ、富士フイルムは2023年11月に国内のカメラとレンズの値段を改定していて、X-T5も改定後の値段になっています(富士フイルム公式のお知らせ)。部分積層型センサーや8K動画が入れば、30万円を超えてもおかしくありません。
筆者がX-T5を選ばなかった理由:この値段ならフルサイズ
X-T4を約6年使ったあと、筆者が買い替えで選んだのは、富士フイルムではなくニコンのフルサイズ(Z5II)でした。X-T5は候補にもなりませんでした。
理由は値段です。発売時の値段を並べると、APS-CのX-T5と、各社のフルサイズの入門機がほとんど変わりません。
| 機種 | センサー | 発売時のボディの値段 |
|---|---|---|
| X-T5 | APS-C | 25万3,000円前後(2022年11月) |
| Nikon Z5II | フルサイズ | 25万8,500円(2025年4月・直販) |
| Canon EOS R8 Mark II | フルサイズ | 27万5,000円(2026年10月・直販) |
| Sony α7C II | フルサイズ | 30万円前後(2023年10月) |
| X-T6(予想) | APS-C | 27万〜29万円前後 |
※どれも税込・ボディのみの、発売時の値段です。今の販売価格ではありません。
同じくらいの値段なら、センサーが大きく、暗い場所やボケで有利なフルサイズのほうがいい。筆者はそう考えて、店頭で各社を試し、Z5IIを選びました。X-T4から乗り換えてわかったことは、こちらの記事に書いています。
フルサイズの入門機3台の違いは、こちらで比べています。
今の富士フイルムのカメラは「好きな人が選ぶカメラ」
富士フイルムのカメラは、今とても売れています。2026年3月期の決算では、カメラやチェキを含むイメージング部門の営業利益が1,600億円(前の年より14.9%増)、営業利益率は25.5%でした。デジタルカメラを含む部門の売上も21.1%伸びていて、富士フイルムはXシリーズ・GFXシリーズの販売が好調だったとしています(富士フイルムの決算説明会の資料)。
値段が上がっても売れているのは、それだけ富士フイルムのカメラが欲しい人が多いということです。ダイヤルの並んだ見た目、フィルムシミュレーションの色は、ほかのメーカーにはない魅力です。
一方で、筆者は今のXシリーズに、ライカのようにプレミア感を打ち出して、利益を優先する方向に向かっている印象を持っています。長く使ってきた立場としては、値段が上がっていくのを素直には喜べません。今のXシリーズは、見た目や操作、色が好きな人が趣味として選ぶカメラになったと感じています。
裏を返せば、X-T6は「富士フイルムのカメラが好き」な人にとっては、待つ価値のあるカメラです。値段や性能の数字だけで選ぶなら、ほかのメーカーのほうが合う人もいる、ということです。
X-T6を待つべき人・X-T5を買っていい人・フルサイズを比べたほうがいい人
| こんな人 | |
|---|---|
| X-T6を待つ | 富士フイルムの見た目や色が好き 動きもの(子ども・犬)のAFや、動画を重視したい 発表まで数週間なら待てる |
| X-T5を買っていい | 風景やスナップなど、動きの少ないものが中心 約4000万画素で、トリミングもしたい X-T6の値段を見て、X-T5で十分と思えた |
| フルサイズを比べる | 見た目より、値段と写りのバランスで選びたい 暗い場所やボケを重視したい 「27万〜29万円ならフルサイズも買える」と思った |
X-T5を選ぶなら、X-T6の発表のあとに値段がどう動くかも見てから決めてください。
富士フイルムのレンズは、今のキャッシュバックの対象になっているものがあります(X-T5は対象外)。
よくある質問
X-T6はいつ発表される?
2026年11月2日時点で、富士フイルムから正式な発表はありません。噂では2026年11月です。9月の予定がすでに一度延期されているので、さらにずれる可能性もあります。
X-T6の値段はいくら?
過去の値上がりの幅からの計算では、ボディで27万〜29万円前後です。新しいセンサーや8K動画が入れば、30万円を超える可能性もあります。
X-T4から買い替えるならX-T6?
X-T4の不満がAFの追従なら、X-T6の新しいAFがどれだけ良くなるかを見てから決めるのがおすすめです。筆者はX-T4のAFとグリップに不満があり、値段も考えてフルサイズのZ5IIに移りました。Xマウントのレンズをたくさん持っている人は、X-T6のほうがレンズをそのまま使えます。
今持っているXFレンズはX-T6でも使える?
X-T6も同じXマウントになるはずなので、今のXFレンズはそのまま使えます。
まとめ:富士が好きなら発表を待つ、値段で選ぶならフルサイズも比べる
- X-T6は未発表。噂では2026年11月に発表(9月の予定から延期)
- 価格はボディで27万〜29万円前後の予想。30万円を超える可能性もある
- 噂どおりなら、変わるのはAFと動画
- 富士フイルムのカメラが欲しいなら、発表を待ってからX-T6かX-T5かを決める
- この値段ならフルサイズの入門機も買える。値段で選ぶなら比べてみる
新しい噂や正式な発表があったら、この記事を更新します。
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