お笑い芸人の「ニッポンの社長」やアーティストの「にしな」など、いま最も勢いのある表現者たちの「素」の表情を鮮烈に切り取る写真家、是永日和さん。
彼の作品には、どこか1990年代の空気感を纏ったような懐かしさと、今この瞬間のエネルギーが同居しています。被写体と全力で向き合い、笑い、動きながらシャッターを切るそのスタイルは、多くのクリエイターから信頼を寄せられています。
そんな是永さんが、現場で何を手にし、何を基準に「瞬間」を選び取っているのか。今回は、独自調査をもとに是永日和さんの愛用機材を紹介します。
是永日和(Hiyori Korenaga)とは?
2000年生まれ、愛知県出身。立命館大学卒業後、車一台で上京し、東京を拠点に活動をスタート。カルチャー誌『Quick Japan』での連載や、アーティストのジャケット写真、広告など幅広く手がける注目の若手フォトグラファーです。
「自分のことは誰も見ていない」という自然体な哲学を持ちつつも、撮影現場では徹底したルーティン(同じ服、同じ音楽、同じリズム)を大切にする、ストイックな一面も併せ持っています。
是永日和さんが使用している機材
是永さんの機材選びの特徴は、フィルムカメラを主体としつつ、現場のスピード感やリズムを最優先している点にあります。
カメラ:Nikon F5
是永さんが「愛用カメラ」として公言しているのが、ニコンのフィルム一眼レフのフラッグシップ機「F5」です。1990年代後半にプロ用として君臨したこのカメラは、堅牢なボディと極めて高速なオートフォーカス(AF)を備えています。一瞬の表情を逃さず、かつエネルギーに満ちた是永さんの撮影スタイルを支える、まさに「最強の相棒」です。
レンズ:35mm 単焦点レンズ(Nikon AF-S/AF-D系)
是永さんは「35mm」の画角をこよなく愛しています。35mmは、被写体との距離感が近く、その場の空気感や背景までをバランスよく取り込める画角です。Nikon F5に装着し、被写体と対話しながら軽快にシャッターを切るのが彼のスタイルです。
カメラ:Canon EOS 6D Mark II
デジタルでの撮影が必要なシーン、特にポートレート広告や特定のWebメディアの企画などで使用されています。フルサイズセンサーによる豊かな表現力と、バリアングル液晶による自由なアングルからの撮影が可能で、フィルムとはまた違う「華やかさ」を演出する際に活用されています。
腕時計:G-SHOCK DW-5000R
是永さんの腕に光るのは、G-SHOCKの原点とも言える「DW-5000R」。単なるファッションではなく、撮影現場で「このカットは7分で撮る」といった計算をするための、極めて実用的なツールとして愛用されています。彼の「職人的」な撮影リズムを刻む重要なアイテムです。
まとめ
是永日和さんの機材ラインナップを見ると、「スピード」と「信頼」を極めて重視していることがわかります。
フラッグシップのフィルムカメラ「Nikon F5」で感情を揺さぶる一瞬を捉え、デジタルカメラで確実なアウトプットを残す。そして、G-SHOCKで現場の時間をコントロールする。2000年代生まれの感性を持ちながら、プロとしての道具選びには一切の妥協がありません。
彼が紡ぎ出す「嘘のない写真」は、こうした選び抜かれた道具と、それらを使いこなすための徹底したルーティンから生まれているのです。
クリエイターの道具 




