写真は光と影の芸術であり、その魅力は撮影者の視点だけでなく、使用する機材にも宿ります。
今回は、国際的に活躍する写真家、小浪次郎さんが愛用するカメラ機材に焦点を当てます。
デジタルとアナログの狭間で、独自の表現を追求する小浪さん。彼が手にする機材たちは、どのように彼の創造性を引き出しているのでしょうか。瞬間を永遠に刻む魔法の箱たちの秘密に迫ります。
小浪次郎さんの紹介
小浪次郎さんは、1986年生まれの写真家です。活動初期の8年間、自身の父親を撮影し続けた作品で、2010年に富士フォトサロン新人賞を獲得するなど、高い評価を得ています。
これまでに『父をみる』(2013年)、『personal memory』(2014年)、『PARADAISE TOKYO』(2015年)、『GIMATAI』(2017年)、『Straigt,No chaser』(2018年)、『SCARS』(2018年)などの写真集を刊行しています。
2017年からはニューヨークを活動拠点とし、『The New York Times』や『Interview Magazine』などで作品を発表。2020年からは気鋭のphotographerを集めたエージェント「cameraclub」に所属しています。
小浪次郎さんが使用している機材
小浪次郎さんは、デジタルカメラだけでなく、アナログな機材も積極的に使用しています。特にインスタントカメラやフィルムカメラを好んで使用しているようです。以下、小浪さんが愛用している主な機材を紹介します。
1. チェキ (インスタントカメラ)
小浪さんは「オープニングセレモニー」とのコラボレーションで、ニューヨークと東京をチェキで撮影しています。
- チェキの特徴:
- 撮影後すぐに写真が出来上がる
- コンパクトで持ち運びやすい
- カジュアルな雰囲気の写真が撮れる
2. ポラロイドカメラ SX-70
小浪さんは「アカデミックな(ポラロイドカメラの)”sx-70″のコラージュが好き」と述べており、SX-70を愛用していることがわかります。
- SX-70の特徴:
- 1972年発売の世界初の一眼レフ式インスタントカメラ
- 折りたたみ式のコンパクトなデザイン
- マニュアルフォーカス機能搭載
- ヴィンテージ感のある写真が撮影可能
3. フィルムカメラ
具体的な機種は明らかではありませんが、小浪さんはフィルムカメラを愛用しています。
ライカやハッセルブラッドのフィルムカメラを使用しているのではないかと言われていますが、確証を取れる情報源は見当たらずでした。
- フィルムカメラの魅力:
- 独特の色調や粒状感
- 撮影時の緊張感
- 予想外の結果が生まれる可能性
小浪さんは「フィルムで撮った写真が印象的」と評されており、フィルムカメラの良さについて「思いもよらないハプニングが起こること」と語っています。詳細はこちらで確認できます。
まとめ
小浪次郎さんは、デジタルとアナログを巧みに使い分け、独自の写真表現を実現しています。特にインスタントカメラやフィルムカメラを好んで使用することで、予想外の結果や独特の雰囲気を作品に取り入れています。
これらの機材は、小浪さんの創造性を刺激し、独自の視点で世界を切り取るための重要なツールとなっています。アーティストの使用する道具は、その作品に大きな影響を与えます。小浪さんの場合、アナログ機材の持つ不確実性や独特の表現力が、彼の作品の魅力を引き出していると言えるでしょう。
写真に興味のある方は、小浪さんの作品を参考にしつつ、自分なりの表現方法を探ってみてはいかがでしょうか。デジタルとアナログ、それぞれの良さを理解し、活用することで、新たな写真表現の可能性が広がるかもしれません。